福島建設工業新聞社

国道115号相馬福島道路・霊山道路の馬舘山トンネル(伊達市月舘町)の貫通見学会が19日開かれた。伊達市立小国・月舘小学校の児童26人、地域住民約50人が招かれ、東北地方整備局福島河川国道事務所の職員や施工関係者など計約100人が参加した。
同事務所の佐藤正建設監督官があいさつし、安藤・間東北支店馬舘山トンネル作業所の菅原一智現場代理人が工事の概要やNATM工法について説明した。
大型ブレーカーで終点側抗口の岩盤を掘削。貫通して光が差し込むと参加者からは大きな歓声や拍手が起こり、全員で万歳三唱をして貫通を祝った。
児童らが将来の夢、復興への願いを書いたロックボルトキャップを自分たちで取り付けた。トンネル吹付コンクリートの急結剤や濁水処理の実演、トンネル機械の展示や乗車体験なども行った。
馬舘山トンネルは延長367㍍、幅員12㍍。掘削工法はNATMで、25年10月に福島市側から掘削を開始した。竣工予定は10月末。施工は安藤・間東北支店。伊達市月舘町御代田地内。