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2015.02.12

協同組合いしかわの風設立/地域を守る共同受注を推進

維持管理業務などの受け皿を目指す協同組合「いしかわの風」の創立総会は10日、石川町の石川建設会館で開かれ、組合員8社で発足した。初代理事長には鈴木廣氏=写真=が就いた。
公共事業の減少と入札制度改革に伴い、石川地区では県建設業協会石川支部の10年度と23年度の比較で、会員数が4社減、総完工高が約3分の1、総従業員数も6割減の166人となるなど疲弊が進んでおり、このままでは緊急性の高い維持補修・除雪・凍結防止剤散布・災害出動等の地域住民の安全安心を確保するための維持管理に関わるサービスや防災活動などに取り組めなくなる危機感を抱いていた。
このような厳しい状況を打開するため、維持管理業務の年間契約や一括契約、大型工事の共同受注等を推進する受け皿として、県建設業協会石川支部加盟の8企業により事業協同組合を設立した。共同受注の推進により、会員各社の経営基盤の安定化を図り、若手の後継者や技術者・作業従事者等に建設業の将来への夢と希望を与え続けることで、後継者づくりと雇用の確保を維持し、石川地方を思いやり、安全・安心を守り、新しい風を吹かせることを目指していく。
創立総会には関係者11人が出席。設立発起人を代表して鈴木廣県建設業協会石川支部長が「3年前の県中建設事務所との懇談会の席上で、建設業の疲弊と維持業務の継続に関する懸念について意見を交わしたのが発端。以来、月1回の勉強会などを経て今日を迎えられたことは感無量。組合創立を機に、石川の安全・安心を守る気持ちを新たにしながら、組合員の発展につなげたい」と経過を報告した。
議事では、「我々は風、いしかわを思いやるやさしい風、いしかわを護る強い風、そんな風になろう」とする運営理念などを盛り込んだ定款を制定したほか、鈴木支部長を理事長に選任した。鈴木理事長は「8社が力を合わせて石川地方のために頑張っていく中で、業界、組合員の発展につながることに期待したい」と抱負を述べ、「今まで以上に地域に認められるよう、より高い志を持っていこう」と呼びかけた。
役員は次の通り。
▽理事長=鈴木廣(鈴五建設工業)▽専務理事=芳賀和行(創誠)▽理事=佐川道男(佐川建設)吉田一治(福産建設)関根徳夫(志賀建設)近藤健一郎(水谷工業)大竹茂治(小浜組)▽監事=熊田喜三(熊田建設)


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