福島建設工業新聞社

原発事故で全村避難中の飯舘村は31日、福島市飯野町大久保地内の旧日特エンジニアリング工場跡地に建設した村外子育て支援災害公営住宅飯野町団地の竣工式を現地で行った。原発事故避難者が入居する災害公営住宅の完成は初めて。
竣工式には根本匠復興大臣をはじめ国、県、村の関係者ら約40人が出席。菅野典雄村長は、避難からこれまでの経過を説明した上で「飯野町団地を足掛かりに、村の復興に取り組む。次は村内の拠点整備を進めていく」とあいさつ。根本大臣は、菅野村長らの熱意をたたえ「復興の加速化に努めていく」と述べ、関係者がテープカットを行った。
飯野町団地はW造戸建3タイプ、長屋2タイプで合計23戸。団地中央に子育て拠点・地域交流スペースとして集会所「まつぼっくり」を整備した。設計は邑建築事務所、施工は英工務店。