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2012.11.27
木造公営住宅群がグッドデザイン金賞に/ログハウス共同体/芳賀沼製作ら施工

滑田崇志はりゅうウッドスタジオ代表は「3・11から始まった建築の記録は、非日常の中で、携わる者のすべてが迷い、建築に限らず、これまでの既成概念を取り除かずにはいられなかった」と振り返る。そして復興に向けて、新たな建築の可能性を示すものとして「木造仮設住宅群」を位置付け、今回の受賞も「うれしい」という単純な感情ではなく、復興への第一歩、希望ととらえる。実際に同住宅は機能性だけでなく、入居者の心を、少しでも和らげることにつながった。
“仮設”の役割を終えた後の復興住宅への転用までも想定し、施工の簡便性や、構造材・断熱材・仕上げ材を兼ねるログハウス工法を仮設住宅に用いた。住居の配置も、画一的ではなく、例えば農村の集落的な雰囲気を持つもので計画。地元の杉で、深化した木の空間を提供。縁側、風除室をログ内部に納め、建物外観もすっきりしている。
芳賀沼製作、ダイテック、共力、グリーンライフ、はりゅうウッドスタジオ、日大工学部浦部智義研究室、難波和彦・界工作舎の7者で構成する福島ログハウス共同体は「震災以降の、木造仮設に暮らす人々の生活、建設に関わる関係者の思い、建設の公募から施工までのプロセスを多くの人に知ってもらい、今後起こり得る災害の備えにしてほしい」と訴える。そして地元で多くの雇用を生み出したことも、社会に伝えたいメッセージと言う。今回の受賞は、ログハウス共同体の受賞ではあるが「福島県の取り組みを代表しての受賞」とも付け加えた。
金賞に選ばれた木造仮設住宅群
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