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2017.04.18
南相馬 サステナジー/国内最大級の風車整備/万葉の里/風力発電所が着工

国内最大級の風車(直径92㍍)を持つ風力発電機4基を設置する。出力は9400㌔㍗(約6000世帯分)で30年1月から試運転、同3月31日から本運転を行う。発電した電気は系統線を通じて東北電力に売電する。事業期間は20年間。事業費は建設費31億800万円、電力負担金139万円など。事業期間中は地元貢献活動などに総額1億8800万円を充てる。
同社は地元南相馬市の石川建設工業、庄司建設工業、恒栄総合設備、相栄など建設企業と、くろしお風力発電(日立サスティナブルエナジー子会社)が出資する特定目的会社(SPC)。地元企業の出資比率は40%。
SPCが23年8月に、南相馬市復興パートナー企業となり、27年8月に市復興計画にこのプロジェクトが盛り込まれた。環境アセスメントは25年11月に完了、26年7月に設備認定を受けた。系統線連系は昨年12月に完了している。
発電所は、津波被害が大きかった鹿島区の真野川河口北側沿岸に計画。ドイツのエネルコン社製、出力2350㌔㍗の風力発電機を採用した。設備は海上輸送で相馬港まで運ぶ。施工は若築建設など。地元企業が基礎工事などで協力する。
地域貢献事業として、観光の対象となるよう周辺の環境整備、伝統芸能存続への協力のほか、バラ科のマルバシャリンバイ(車輪梅)や伐採される「かしまの一本松」の後継樹植樹などを計画した。
安全祈願祭には事業関係者と県、市の担当者ら約80人が出席。鈴木和夫日立パワーソリューション常務らがクワ入れして工事の無事を祈った。
協定締結式では、SPCの佐々木社長と桜井勝延市長が協定書に署名した。佐々木社長は「復興の象徴となる発電所の整備に総力を挙げる」と決意を示し、桜井市長は「地域の再生につながる事業であり、新たな光を与えてくれることを期待する」と述べた。
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