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2015.06.23

富岡漁港災害復旧工事が本格着工/管内漁港復旧すべて本格化

東日本大震災の津波で多大な被害を被った富岡町の富岡漁港災害復旧工事の安全祈願祭が19日、同町仏浜地内の現地で行われ、防波堤など漁港施設が本格着工した。
着工したのは東防波堤332・2㍍、北防波堤164・1㍍、中防波堤107・3㍍、南防波堤270㍍と物揚げ場、護岸、船揚場など。横山・三国屋特定JVが施工する。事業費は10億円余で工期28年3月31日。
防波堤は原形復旧、護岸は1㍍程度嵩上げする。富岡町は避難区域であるため、工事関係者はいわき市から現場に通う。現場事務所は近くの高台に構えた。
同漁港は5年に開港。沿岸漁業の基地として町の基幹産業である水産業を支えていた。災害から逃れた漁船は久之浜漁港などに避難している。
安全祈願祭には県と町の関係者ら約30人が出席。宗像良夫相馬港湾建設事務所長、宮本皓一富岡町長、横山佳弘横山建設社長らがクワ入れを行い玉ぐしをささげて工事の安全を祈った。
宗像所長は「破堤した防波堤をはじめとする漁港施設、航路などすべてを復旧させ、沿岸漁業の復活につなげたい」とあいさつ。宮本町長は「今年は町の復興が具現化する1年にしたい。今回の起工は大きな喜びだ。復興拠点を中心に整備を進める。町民の願いに応えられるよう水産業の復興にも取り組む」と述べた。横山社長は「1日も早い復旧が求められている。無事故で工事を完成させたい」と決意を表明した。
相馬港湾建設事務所管内の漁港施設の災害復旧工事は富岡漁港の着工によりすべての港で本格化することになった。


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