福島建設工業新聞社

日本建築学会東北支部が主催する第43回東北建築賞の作品賞に県内から「yodge」(玉川村)が選ばれた。2006年に廃校となった木造の須釜小学校旧四辻分校施設を観光交流施設にリノベーションしたもの。外からの観光客だけでなく村全体の活性化を目指しており、「発注者や地域の人々においても風景と地域を継承していこうとする強い意志が感じられる作品」と評価されている。今年度の県建築文化賞正賞にも選ばれているほか、22年度グッドデザイン賞も受賞した。
設計は公募型プロポーザルで選ばれた都市環境研究所+SO&CO共同体。企画の段階から関わり、土木ランドスケープも行っている。施工は荒牧建設、小山田産業開発、ユアテックなど。
このほか作品賞には南三陸ワイナリー(設計=irodori、KATSU STUDIO)、八戸市美術館(西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体)、シェルターインクルーシブプレイス・コパル(山形市南部児童遊戯施設、o+h)、特別賞は小規模建築部門の「2世帯で住む、巨木の住処」(Ginga architects)が選ばれた。5月13日にオンラインで表彰式と受賞記念講演会を開く。参加無料。会員外も聴講可。同6日まで事前申し込みを受け付けるが、定員60人になり次第締め切る。詳しくは同支部HP参照。