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2017.03.29

Jヴィレッジ/全天候型練習場が起工/サッカーの聖地再生へ 小原会長らクワ入れ

「Jヴィレッジ復興プロジェクト」の一環で、国内初となる一面規模の全天候型サッカー練習場新営工事の安全祈願祭・起工式が25日、楢葉町大字山田岡の現地で行われた。
世界に誇るナショナルトレーニングセンターへの再生を目指すプロジェクトで、関係者約60人が出席。清野明男佐藤総合計画副社長、内堀知事、杉山純一県議会議長、田嶋幸三日本サッカー協会長、小原好一前田建設工業代表取締役会長がクワを入れ、金子恵美衆議院議員、松本幸英楢葉町長、遠藤智広野町長ら関係者が玉ぐしをささげて、工事の安全と早期完成を祈った。
起工式では、内堀知事が「子どもたちの声が響き渡る日を心待ちにしている。復興のシンボル、サッカー聖地の復活に向けて取り組んでいく」と式辞を述べ、杉山議長が「新生Jヴィレッジへの第一歩」、田嶋会長が「復興に全力を尽くす」、松本町長が「多くの国民が復活再生を望んでいる」と祝辞を述べた。
新生Jヴィレッジの目玉施設となるもので、事業費約22億円を投じて県が整備する。場内北ピッチエリアの約2万平方㍍の敷地に、S造2階建て1万1168平方㍍、建物高さ24・81㍍の規模。屋根は全面膜構造として自然光によるプレーも可能にした。ピッチは人工芝で115×73㍍、見学席を274席設けるほか、トレーニング室としても利用できる選手控室や授乳室なども備える。工期は30年8月末。設計・施工は前田建設・佐藤総合特定建設工事共同企業体。CMRは明豊ファシリティワークス、監理は県企画調整部、永山建築設計事務所が担当する。
復興プロジェクトはこのほか、県電源地域振興財団が整備する新宿泊棟S造地下1階地上8階建て延べ5484平方㍍(117室)は事業費が約21億円。安藤ハザマの施工で4月に着工し、30年6月末の完成を予定。グラウンド(9面)の芝生張り替えやセンター棟修復などの現状回復工事は東京電力ホールディングスが実施する。前田建設工業の施工でこのほど着工し、4月からグラウンドの芝生張り替えを開始する。
グラウンド(6面)とセンター棟・新宿泊棟は30年夏、全天候型練習場とスタジアム、残りのグラウンド(3面)は31年4月に営業を再開する。


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