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2016.06.21

佐藤共立社社長が郡山二中で職業ガイダンス

郡山市立郡山第二中学校(飯村新市校長)は17日、18職種の外部講師を迎えて職業ガイダンス授業を行い、建設分野は同校OBで共立社社長の佐藤彰宏氏が建設業の役割と魅力を伝えた。
ガイダンスは、同校の1~3年生約500人が対象。地域で活躍する職業人の講話を聞いて、生徒たちの職業観を養い自己の生き方について考える機会を与えようと27年度から実施している。市内で営業する建設業や小売業のほか司法書士、医師・看護師、障害者支援サークルなどの経営者らが講師を務めた。
屋内運動場で全生徒を対象に、ゼビオホールディングスの諸橋寛子氏が記念講演した後、18職種を3グループに分けて職業別ガイダンスを行った。生徒は職業の違いについて比較判断できるようにと2つの職業を選択して受講した。
佐藤氏の講義は合わせて2回開き、計53人の生徒が受講した。佐藤氏は、東日本大震災発生後から昼夜を問わず道路や建物のガレキ処理、学校の除染作業などに取り組んだ市内建設業者の活躍ぶりを紹介。自らを「病院でいえば町のお医者さん」に例え、「地域の安全・安心を守るという自分たちの仕事がダイレクトに跳ね返ってくる。除染やガレキ撤去の際は市民から直接感謝の声をもらうなど、仕事にやりがいがある」と胸を張った。
東日本大震災の際の救援活動では自衛隊などがクローズアップされたが、そこに至るまでの道路啓開作業に建設業の働きがあったことを説明。また公共事業について、負のイメージを踏まえつつも、このほど日本遺産に認定された安積疏水事業の業績や、自然災害の多い国土特性、救急医療圏の拡大による救護率の向上など、功績と必要性を説明した。
最後に「東日本大震災からの本当の復興までは40年かかるとも言われている。真の意味の復興を成し遂げるのは君たちの力。夢を持って頑張ってほしい」と後輩たちに熱いエールを送った。


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