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2016.05.27

葛尾村復興支援太陽光発電が完成/県さく井技術協会

県さく井技術協会(須藤和徳会長)が建設した「葛尾村復興支援太陽光発電設備」が完成し26日、同村落合字大笹273の4地内の現地で竣工式が行われた。
原発事故により全村避難を余儀なくされた葛尾村の村民帰還の条件整備の一つとなる飲料水の確保について、東京電力は賠償井戸で対応。同協会が会員で結成した共同企業体が深井戸工事の業務代行契約に基づき、これまでに213件を施工した。
協会はこの収益の一部を村の復興に役立ててもらうことを決定。補助金も活用して太陽光発電設備を設置した。48年3月までの20年間にわたり、毎年売電収益の30%を村に寄付する。
昨年12月から工事を行い2月29日に完成。3月4日に東北電力配電網に接続する系統連系が完了し、売電を開始した。発電設備は太陽電池324枚を設置、出力は49・6㌔㍗。25日現在、1日当たりの発電量は想定を超える良好な状態となっている。敷地は村が提供した。
竣工式には関係者15人が出席。須藤会長は「賠償井戸工事を通じて、技術面・経済面で成果があった。復興には長い時間がかかると思うが、太陽光発電の売電益を村の社会福祉事業に役立ててください」とあいさつ、寄付申込書の目録を手渡した。松本充秀村長は「帰村の条件として飲料水確保が一番の問題だった。協会の尽力で井戸が完成し、地下水の状態まで確認できたことに心から感謝している。この発電設備は復興の光となる」と感謝の言葉を述べた。


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