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2020.11.25

老朽橋で現場実習/ふくしまME保全コース

ふくしまインフラメンテナンス技術者育成協議会のME育成講座「第2回ふくしまME(保全)コース」の現場実習が19日、福島市の信夫橋と県道水原福島線で行われ、土木技術者54人が橋梁や道路の点検ポイントと劣化対策を学んだ。
保全コースはME育成講座の上位コースで、橋梁、舗装などの公共土木施設の点検計画立案、健全度診断ができる技術者を育成する。第2回講座は今月7日にスタートし、12月5日まで全4回の座学と現場実習1回を行う。認定試験は同12日。
信夫橋は7径間RC上路式オープンスパンドレルアーチ橋で橋長185m。1932年に架設され老朽化が進んでいる。歩道部として鋼単純鈑桁の側道橋が設置されている。
現場実習では日本大学工学部の子田康弘教授、笠野英行准教授、ふくしまインフラ長寿命化研究会の高橋明彦氏、井原務氏ら11人が講師を務めた。
受講者は5班に分かれ信夫橋で①コンクリート橋②鋼橋③橋面④橋梁構造、県道水原福島線で舗装の講義を受けた。橋脚、高欄、舗装面などを目視し、腐食、クラック、さび、はがれ、浸水などの劣化状況を確認。橋梁の裏側から点検車でコンクリートのアーチ部や鋼桁をチェックした。損傷を確認した個所の原因推定、劣化予測、性能判定も研修した。
現場実習後は同市の県建設センターで、対策方法などについて意見交換した。


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