
菅家 洋一氏(かんけ・よういち)
昭和23年4月生まれ、日本大学文理学部卒。昭和47年会津土建に入社し、63年から取締役社長。現在、建設業界にとどまらず、会津若松商工会議所副会頭、東北経済連合会評議員、裏千家淡交会会津支部副支部長、砂防フロンティア整備推進機構理事、内閣府の地域活性化伝道師など、多彩な分野で要職を務める。
154社という多くの仲間の賛同を得てスタート。初めは「100社集まっていただければ」と思っていただけに、大きな責任を感じている。
昭和62年から活動してきた県森林土木建設協議会を発展的に解消し、業界としての組織を新たに設立した。「これまで県建産連に林業関係だけが加入していなかった。福島の復旧・復興には、建設業界が一丸となって取り組まなければならない。森林再生の立場から全面的に支援していく」と抱負を述べた。
林業が産業として成り立つためには「出口が大切」と指摘。集成材、ペレット、さらにはバイオマスなど木材需要開拓の重要性を説き、「資源の有効活用と循環システムを確立してこそ、安定した雇用が生まれ、地域に根差した人たちが頑張れる」と将来を見据える。
設立総会では、1万円の年会費でやっていけるのかという質問が出た。「これからはIT活用の視点が必要になる。会員名簿などすべての資料はホームページを見ていただく形とし、講習会・勉強会などは、その都度会費を負担していただく。役員にも、出張旅費などすべて自費でやってもらうようお願いした」と手弁当での活動を覚悟。経費節減の一方で、あくまで会員のための協会を強調。「会費を払っても参加したくなる事業を行っていきたい」と意欲を示す。