県総合防水工事業協同組合代表理事・金澤正夫氏に聞く

【プロフィール】
 金澤 正夫氏(かなざわ・まさお)
昭和27年10月生まれ。昭和52年に郡山シーリング㈱を設立。郡山市の自宅で母、夫人、長男、次女と同居。長男・尚也さんは同社で下積み中。スープの冷めない距離に住む長女一家から孫2人が訪問し、溺愛ぶりに子どもたちから苦言も。趣味は海釣り。震災後は控えていたが、市施設の復旧を機に自分へのご褒美として友人らと釣行に遠征。大物の手応えは疲労回復に抜群とか。
 「防水工事は水が相手。見た目でごまかせない商売だ」ときっぱり。震災で急増したクラック補修など、防水技術の難しさを熟知しているからこそ、数多くの有資格者を保有する組合員のプロの仕事の必要性を強調する。
 八巻誠一前代表理事を専務理事として9期支え、技能継承と若手の育成を最重要課題に取り組んできた。現在の懸案は法定福利費の積算への盛り込み。労働環境の向上などゼネコン、会社、職人が同時にステップアップできる方策を模索していく。
 「復興が一段落したら、また厳しい時代が来る」と表情を引き締める。ストック活用に移行していく市場を見定め、シェアを確保していくためには施工技術だけでなく、診断し提案できる能力が今後の課題と分析。全国どこでも通用する技術レベルを取得・維持していくため、職業訓練校への防水科の設置を働き掛けていく方針だ。
 16年度のものづくり支援センターの開設にも尽力した。それまで軒下を借りるように実施してきた技能検定が、同センター開設後は検定試験の本拠地に。「県に要望するなど、声を上げることすらできない若い技能者を代弁できたことは大きな喜び」とはにかんだ。