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2012.03.21

震災乗り越え「原町で」卒業式/県立テクノアカデミー浜

 県立テクノアカデミー浜の卒業式が16日、南相馬市原町区の同校体育館で行われ、職業能力短期大学校計測制御工学科・機械技術科1期生と自動車整備科・建築科16期生が社会に巣立った。
 卒業生全員の名前が呼び上げられ、代表に卒業証書を授与。益子愼治校長は「東日本大震災と原発事故の苦難を乗り越え、多くの人に支えられながら原町で卒業式を挙行できたことに感謝したい。みなさんの日々の努力がいつの日か、思いがけない価値を発見する機会に恵まれることを願う」と式辞を述べ、震災の犠牲となった2人の生徒の名前を呼び哀悼の意を示した。武義弘相双地方振興局長が知事の告示を代読、桜井勝延相馬市長が祝辞を寄せた。式では全員で東日本大震災の犠牲者に黙とうを捧げた。
 同校は大震災と原発事故により、原町区が屋内避難地域に指定されたため、郡山と会津若松に分かれて1年間授業を行った。生徒から「卒業式は原町で」との声が上がり、教職員がこれに応えて卒業式にこぎつけた。

建築科代表への卒業証書授与→