福島建設工業新聞社

　福島建設工業新聞社、県建築士事務所協会の共催による第４回県建築系高校卒業設計優秀作品表彰式が２１日、福島市の福島ビューホテルで行われ、５校１５人に表彰状と盾、記念品が贈られた。
　各高校の卒業設計の中から特に優秀な作品を各校に推薦してもらい、一堂に集めて表彰することで、生徒の建築設計技術や意欲の向上を図る。県の後援。
　来賓として佐々木孝男県土木部建築担当次長、協賛団体の高木明義県建設業協会専務理事、松隈仁吉県建築士会長、鈴木宏幸県建築設計協同組合副理事長、辺見美津夫日本建築家協会東北支部福島地域会長が出席した。
　主催者を代表し齋藤直樹福島建設工業新聞社社長が「受賞したみなさんは、建築はもちろん、学業の成果が評価されたものであり、３年間の努力に敬意を表したい。地域とともにある建築、設計の原点を忘れることなく社会や大学で研究に励み、福島の風土と歴史に育まれた建築を通して、新生福島の創造に貢献してほしい」とあいさつした。
　佐々木次長が「いずれも高校生活で学習された成果が思う存分発揮された作品で、工夫やアイデアにあふれている。この卒業設計に取り組んだ熱意や建築に対する情熱を忘れることなく今後に生かしてほしい」と述べ、復興の過程での活躍に期待を寄せた。
　田畑光三県建築士事務所協会長が一人ひとりに表彰状を手渡し、受賞者を代表して勿来工業高校の伊藤岬さんが「わたしたちは技術も経験も足りませんが、この経験を生かして、人の役に立つような建築家になれるよう、楽しみながら頑張ります」と謝辞を述べた。
　表彰式終了後は会場を移し、生徒たちが来賓のアドバイスに耳を傾けながら昼食を楽しんだ。
　受賞作品は３月１３、１４日、福島市のコラッセふくしまに展示し、一般に公開する。
　受賞者および作品テーマは次の通り。
　【県立福島工業高校】▽大友勝多「歯医者なんて怖くない」▽古賀賢一「癒しの空間」▽遊佐舜「Under ground Book store」
　【県立郡山北工業高校】▽矢内沙緒里「Bee－box～childcare＆nursingcare～」▽山田宇彦「森国立科学博物館」（しんこくりつかがくはくぶつかん）▽渡部未央「～IZOD CENTER～」
　【県立会津工業高校】▽後藤祐輔「秀和学園中等部」▽星拓実「会津ふれあい公民館」▽渡部光「会津楽遊堂～お立ち寄り劇場」
　【県立勿来工業高校】▽石井浩貴「天空ライブラリー」▽伊藤岬「マリンパークいわき」▽加藤真裕「shikiIchi」
　【学校法人松韻学園福島高校】▽熊田和希「Spend your time finding a good book at　this　store～時を越えた本との出合い～」▽渡邊善偉「You can have fun fishing here!－Nature is beautiful－」▽二階堂佑太「珈琲売店」