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2011.12.06

汚染廃棄物保管研究会・保管ボックスを設置/中島村で放射線低減試験

 汚染廃棄物仮置保管施設研究会(会長=村瀬太一郎昭和コンクリート工業社長)はこのほど、除染作業で発生した土砂などの放射線汚染物を仮置きするコンクリート製高濃度汚染物質保管ボックスを開発し4日、中島村大字川原田で放射線汚染物質の低減試験を行った。
 低減試験は、中島村原山行政区と同村の共催、同研究会の協賛で、原山地内の村有地で行われた。同研究会の会員企業が村内に工場を有していることから同会が申し入れして実現した。
 今回使用した保管ボックスは、外形が1・7m四方で、高さ1・6m、重量約5・9tのコンパクト型の移動式保管ボックス2個。コンクリート壁厚は20cm、内空は1・3m四方の高さは1mメ、内空容量は1・7立方mのコンパクトタイプでトラックでの輸送が可能。1個当たりの価格は24万円。
 同行政区が通学路などの染作業で発生した土砂や落ち葉、草などを詰めた土嚢袋をクレーンで吊り上げ保管庫内に収納、コンクリート製の蓋を被せて固定した。その結果、1・5マイクロシーベルトだった放射線量がボックス外側では0・3~0・2マイクロシーベルトまで減少した。村では効果が実証されたとして中間貯蔵施設が完成するまでの仮置場として使用する事を決めた。
 同研究会はコンクリート製品メーカー、シートメーカー、大手ゼネコンなど6社で組織し今年10月27日に設立した。
 会員企業は昭和コンクリート工業、共和コンクリート工業、シーアイ化成、大成建設、東栄コンクリート工業、吉田セメント工業の6社で、事務局は昭和コンクリート工業東北支店内に置く。

コンクリート製保管ボックスを使った低減試験→