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2011.11.30

中央道相馬福島間・復興道路が起工/佐藤知事らクワ入れ/10年内供用目指す

 国が復興高速道路に位置付けた東北中央自動車道相馬~福島間の着工式は26日、相馬市山上で行われ、地域復興に向け10年間での供用開始を誓った。
 東日本大震災復興高速道路は三陸沿岸道路、都盛岡横断道路、東北横断自動車道釜石秋田線、東北中央自動車道で新規区間224kmを含む総延長584km。東北中央自動車道相馬~福島間は新規区間11kmを含む延長45km。
 相馬~福島間では相馬側の阿武隈東道路(10・7km)と伊達市の霊山道路(12km)が事業中、霊山~福島間は計画評価中。第3次補正で阿武隈東道路と霊山道路をつなぐ区間(約5km)と仮称相馬IC~阿武隈東道路区間(約6km)が新規事業化された。
 着工式では室井邦彦国交大臣政務官が「東日本大震災では肋骨道路が避難、物資輸送の要“命の道”となった。復興・まちづくりのリーディングプロジェクトとして積極的に予算を確保していく」と決意を語り、佐藤雄平知事は「震災に加え原発事故による風評被害は大きな障害。復興道路建設は県民の光となる。住民生活・産業再生にとって極めて重要で今がそのスタートだ」と述べた。
 県選出国会議員が祝辞を述べ、地元を代表して立谷秀清相馬市長が「災害対策の基本は次の死者を出さないこと。震災直後には国交省のくしの歯作戦でどれだけの命が救われたことか。住民が10年後も暮らしていけるよう社会基盤の整備、復興事業に取り組みたい」と述べるとともに「常磐道が完成しなければ双葉郡の存在がなくなる。浜通りの南北軸も重要だ」と決意表明した。
 国県の関係者、沿線市町村長らがくわ入れを行い工事の無事と1日も早い供用を祈念した。

室井政務官、立谷相馬市長、関係者によるくわ入れ