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2011.09.07

災害復興住宅「相馬井戸端長屋」第1号が起工/ダウ・ケミカルが寄贈

 相馬市に水処理イオン交換樹脂工場を置くアメリカのダウ・ケミカル社が相馬市に寄贈する高齢者向け集合住宅の起工式が7日、相馬市馬場野字山田地内で行われ「相馬井戸端長屋」の第1号(Soma-DowNagaya)の建設がスタートした。
 木造平屋約850m2の規模。総工費は約1億6000万円。12世帯の居室、食堂、風呂場、交流スペースなどを設ける。建設に当たり同社グループの断熱材、ソーラーパネル、水浄化システムなど最新技術を導入する。設計・本体がセイユ―建設、給排水等設備はコハタ、電気設備を武山電設が担当する。
 神事では立谷重巳ダウ・ケミカル日本相馬工場長、立谷秀清相馬市長、施工者を代表して青田由広セイユ―建設社長らが鍬入れ・玉串奉天を行い工事の無事を祈った。立谷工場長は「高齢者の孤独死を防ぎたいという市長の熱い気持ちに感銘し復興支援が決まった。共用スペースは避難所としての活用も想定するなど市民の安全・安心を追求する設計となった」とあいさつ。立谷市長は「災害復興住宅の第一弾で先例になる。相馬発の入居者だけでなく市民全体の共助というコンセプトは全国に広がるだろう」と述べた。
 相馬市の災害公営住宅は1戸建て121戸(平屋、2階建)で馬場野地区77戸、程田明神前地区44戸。集合型「相馬井戸端曲り屋」は今後4棟建設する計画。

鍬入れをする立谷市長→