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2011.07.20

県南建設・応急本工事着工へ/白河羽鳥線、年内暫定開通目指す

 県南建設事務所は、東日本大震災で法面などが大規模崩落し通行止めとなっている主要地方道・白河羽鳥線「西郷村羽太地区」の応急本工事に本格着工する。復旧延長は、通行止め区間約3km間のうちの約830mで、崩落した土砂の撤去や法面掘削、擁壁工などを実施する。土工工事は今月末に発注する計画で、通常の工期を大幅に短縮し、12月末までには片側1車線による暫定開通を目指す。
 主要地方道白河羽鳥線は、白河市郭内を起点に天栄村羽鳥の国道道118号交差点までの延長27・4kmで、県南と会津地方をつなぐ幹線道路。今回の震災により西郷村羽太地内の道路および法面などが約830m間に渡って大規模崩壊したため前後区間を含めた約3km間で通行止めの措置が取られている。
 同事務所では、崩壊現場の本格着工に必要な道路を確保するため、今月初めから通行止め区間の起点側に当たる西郷村羽太地内の平坦部約140m間について舗装工などの復旧工事に着手した。今月末には、峠部の大規模崩壊現場約590m間の応急本工事を発注する計画で、崩落した土砂の撤去や法面掘削、亀裂した舗装復旧、擁壁工などを実施する。土工量は2万7780m3に達する。
 8月からは応急本工事を本格化させて年内の片側1車線による暫定開通を目指す。なお2車線供用は来年夏ごろになる見通し。また、路線終点部の天栄村羽鳥地内も羽鳥ダムの堤体損傷により約3・5kmに渡って通行止め措置が取られているが、現時点で開通の見通しは立っていない。

峠頂上部の法面崩壊現場(上)一部復旧工事が始まった白河羽鳥線西郷村羽太地内