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2018.11.06

ふくしま復興再生道路・広瀬トンネルを探検

県道吉間田滝根線・広瀬トンネルで5日、川内村立川内小学校児童によるトンネル探検(見学会)が行われた。トンネルの語源や歴史など基礎知識について学習。掘削中の現場で建設機械を見学したほか、「10年後の自分へのメッセージ」をテーマに、トンネル防水シートに思い思いに将来の夢や絵を描いた。
現場は「ふくしま復興再生道路」に位置付けられ、国の直轄権限代行事業による大規模バイパス道路として整備される広瀬改良工事。買い物や病院など街と街をつなぎ、毎日の生活に欠かすことのできない道路整備の大切さと、トンネル工事のスケールを間近に見学することで、建設業への興味と関心につなげようと行った。
参加したのは3・4年生9人。トンネル終点側坑口に集合し、高原克己東北地方整備局郡山国道事務所安積出張所長が工事の概要を説明し「現場の迫力を感じてください」とあいさつ。施工者の賀川昌純前田建設工業広瀬トンネル作業所長がトンネルについて説明した。
賀川所長は、子どもたちの現場見学のために今回作った特製資料を使って、トンネルの語源から、モグラや潜水艦を例にトンネルはなぜ丸い、発破掘削と打ち上げ花火の火薬量、トンネル掘削の歴史などについて説明した。資料はノート下敷きにも利用できるようにした。
子どもたちは現場技術者を先頭に、1本のロープにつかまって入坑し、ドリルジャンボやエレクター付コンクリート吹付機などの大型掘削機械と、670㍍まで掘削したトンネル切羽部を見学した。
トンネル防水シートに落書きもした。「大工になるぞ」「小学校の先生になりたい」など将来の夢やドラえもん、川内村のマスコット「カエル」の絵などを描き、トンネル探検の思い出を作った。
賀川所長が「将来、免許を取得してトンネルを通った時、建設中のトンネルを探検したことを思い出してください」とあいさつ。子どもたちはトンネル工事に興味を持ったらしく「トンネルの中にあったへこみや窪みはなに」「一日にどれくらい掘り進めるの」「現場では何人の人が働いているの」「1㍍掘り進むのにかかるお金はいくら」など活発に質疑応答も行われた。


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