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2021.09.15

パネルログ構法普及へ3社業務提携

良品店、シーズ、藤田建設工業の3社は、パネルログ構法の普及推進で業務提携契約を締結した。3社が持つ技術や経験を集結し、同構法を発信することで林業、地域経済などの活性化を図る。10日、西郷村のスパホテルあぶくまで「パネルログ構法の技術・事業許諾に関する契約」調印式を行った。
同構法は良品店の母体である芳賀沼製作が開発した。国産の無垢木材(角材)を縦に並べ、専用ビスで複数結束してパネル化し、現場で組み立てるもので、良品店がパネル化の技術、機械等を保有している。今回の契約により、シーズはパネルログの製造・販売、藤田建設工業は同構法を用いた設計・施工が可能となる。
工場でパネルを生産するため、現場作業の工程を大幅に短縮可能。一般的なW造軸組構法と比較すると、本体組み立ての工期を3割程度短縮できる。延床面積当たりに使用する木材量は在来W造建築に比べて2.5倍ほど多くなるため、国産木材の消費拡大にもつながる。また木材の結束には接着剤を使用しないため解体が容易。単体の角材やウッドチップ、ペレットなどの燃料としても再利用できる。
調印式には各社代表が出席。渡邉洋一良品店代表社員が「技術面など可能な限り協力する」、石井良夫シーズ社長は「パネル化の知識を深め、技術の習得に励み、高品質な製品を製造する」、内藤勇雄藤田建設工業社長は「新しい技術を持つことで他社との競争力を高めるとともに顧客に新たな提案ができる」とあいさつし、芳賀沼克彦芳賀沼製作専務取締役は「各社と技術的、施工的な協力をし、パネルログ構法の普及推進に努めたい」と述べた。


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